高校2年生、春。

優雅なお昼にヒビがはいりました。

...うるさい。

せっかく藍とご飯だって言うのに。

毎日毎日この男も飽きないね??

「雅ちゃん......即答しなくても...」

その場にしゃがみこみ、私を見上げる。

それが可愛いと思ったのは口が滑っても言わないけど。

「...渚。」

「なに!?雅ちゃん!!!」

私が名前を呼ぶだけで顔を明るくさせる。

今にも尻尾が見えそう。

こいつは一言で言うと犬系男子。

犬系男子のお手本って感じ。