みんな無事に進路が決まり、たくさん遊んだ。たくさん笑いあった。
一緒に初詣に行って、お泊まり会をした。バレンタインの日には、茜ちゃんとおいしいガトーショコラを作って三人に渡した。
思い出が頭に巡る。きっと、私だけではないだろう。みんなもどこか切なげだから……。
「あとで写真を撮ろう!最後の思い出に」
智絵くんが私たちに優しく微笑む。誠司くんが「了解的な」と言った。
黒板には、アニメや漫画のキャラクターがたくさん描かれ、大きく「卒業おめでとう」と書かれている。クラスメートが黒板の前で写真を友達と撮っていた。
卒業する時は、一歩ずつ近づいてくる。どれだけ離れたくないと願っても、卒業証書を受け取る時間はやって来る。
私たち三年生は体育館の前で列になる。緑高校から卒業する生徒は、十五人。東京の高校よりうんと少ない。卒業証書を受け取るのも、うんと短く感じる。
三年生が入場すると、在校生と保護者の拍手、そして吹奏楽部の演奏が体育館に響く。三人生が着席すると、卒業式の始まりを告げた。
国歌と校歌を歌い、卒業証書を手にする時がやって来た。
「青竹誠司」
「はい」
「一色夢芽」
一緒に初詣に行って、お泊まり会をした。バレンタインの日には、茜ちゃんとおいしいガトーショコラを作って三人に渡した。
思い出が頭に巡る。きっと、私だけではないだろう。みんなもどこか切なげだから……。
「あとで写真を撮ろう!最後の思い出に」
智絵くんが私たちに優しく微笑む。誠司くんが「了解的な」と言った。
黒板には、アニメや漫画のキャラクターがたくさん描かれ、大きく「卒業おめでとう」と書かれている。クラスメートが黒板の前で写真を友達と撮っていた。
卒業する時は、一歩ずつ近づいてくる。どれだけ離れたくないと願っても、卒業証書を受け取る時間はやって来る。
私たち三年生は体育館の前で列になる。緑高校から卒業する生徒は、十五人。東京の高校よりうんと少ない。卒業証書を受け取るのも、うんと短く感じる。
三年生が入場すると、在校生と保護者の拍手、そして吹奏楽部の演奏が体育館に響く。三人生が着席すると、卒業式の始まりを告げた。
国歌と校歌を歌い、卒業証書を手にする時がやって来た。
「青竹誠司」
「はい」
「一色夢芽」


