屋上に着くと、沈んでいく夕陽は
あまりにも綺麗だった。


オレンジ色の光に包まれ、
幻想的な風景がどこまでも続く。


「綺麗だなぁ…」



うっとりと夕陽を眺めていると、
コーヒーを片手に持った白石先生が隣に現れた。



「最近この時間になると、俺いつも来るんだよ。ここから見る夕陽って綺麗だよな。」



そういうと先生は横で
コーヒーをまた少し飲んだ。


そよ風が心地よい。



先生とこの空間にいることで
みるみる穏やかな気持ちになっていく。