「何も食べてないのに、薬は飲ませられないから」



そう言うと、何かを後ろに隠しながらベットのそばまで近づいてきた。




「腕出して。すぐ終わるから」



落ち着いた声で話す先生の手元を見ると、
そこには杏の大嫌いなものが目に入った。