「謝らなくていいから、ちょっと場所移動するよ」 そういうと先生は歩き出した。 ボーっとする頭で、何が起こっているのか 杏はすぐにはわからなかった。 急にカラダが軽くなったような 不思議な感覚ってことは… (あれ、先生に抱っこされてる…?) 気づけば微かに感じる白衣の香り。 その優しい香りに包まれながら、 心地良さに杏の意識も遠のいていく。 目を開けると、 少し暗い部屋のベットで横になっていた。