「で、今どれくらい頭痛いの?」 ダメだ… 頭痛いって自分から言っちゃった。 なんだか立っているのもしんどい。 先生にちゃんと返事することもできず、 杏はその場にペタンとしゃがみ込んでしまった。 「あの、私、ごめんなさい…」 立ち上がる気力もなく小さな声で謝ると、 次の瞬間、杏のカラダがふわっと浮いた。