「なんか喉渇いちゃって、ハハ」 薄笑いを浮かべながら答えた。 そのまま逃げるように 部屋に向かって歩き出したときだった。 「それならいいけど…1つ聞いていい?」 やけに落ち着いた口調。 振り返ると、自販機に少し寄りかかった 広瀬先生がこっちを見ている。 整った顔のせいか、 笑ってない先生はちょっと怖い。 「ちょっと、こっちに来て」 頭痛いのが先生にバレちゃったのかと 心配になってきた。