メッセージを読もうとして、 カラダを起こした瞬間—— ズキン、と鋭い痛みが杏を襲った。 「ンンッ、痛ったぃ…」 こめかみを押さえながら、眉をひそめる。 明らかに、さっきより頭痛が酷くなっていた。 「…何か飲みたい」 喉が渇いているのに気がついて辺りを見渡すと 寝る前に飲み終えた空のペットボトルしかない。