「広瀬先生…」 そう小さくつぶやいて、 ふっと立ちあがると、ふわりと歪む視界。 ずっと座っていて急に立ったからか、 急に強いめまいに襲われた。 「…!大丈夫?」 とっさに手を伸ばして支えてくれた先生。 気づくと、先生が自分の両腕を掴んでくれていた。 「大丈夫です…」 視線を上げると、先生の顔がすぐそこにあった。 息を呑むほど近い距離。 先生は、何も言わずに見つめてくる。 そのまなざしが真っ直ぐすぎて、 逃げ場なんてどこにもない。 (ヤバい…これじゃ私のココロがもたないよ…!)