でも夜ご飯を食べる前に少しだけ 杏にはやりたいことがあった。 それは憧れのデザイナーになるための勉強。 いつか自分がデザインしたカフェを開くのを夢見て、 毎日資格の勉強を頑張っているのだ。 「今日はこのページまで進めよう!カラーコーディネーターの資格も併せたらいいかも?」 そんな新たな目標を見つけながら、 黙々と勉強を続ける杏。 そこへたまたま廊下を歩いていた広瀬先生が 見ていたことは気がつかなかった。