極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています

「私のほうで彼女の行方をお探しします」

「山浦さんがですか? そんなっ……! 自分で探します」

 もう一度商店街に行き、詳しく聞いて回れば引っ越し先を教えてもらえるかもしれない。そうすれば、さくらちゃんに会うこともできるはず。

 だけど山浦さんは厳しい目を俺に向けた。

「いいえ、私にお任せください。出張から戻ったばかりで本日より過密スケジュールです。……どうか仕事に専念なさってください」

「ですが……」

 完全にプライベートなことを、山浦さんに頼むのは忍びない。

「私の仕事は副社長の業務を円滑に遂行させることです。さくらちゃん探しに入り込み、仕事に身が入らない……なんてことになったら大変ですから」

 クスリと笑いながら言われ、居たたまれなくなる。

 仕事とプライベートはしっかり区別してきたつもりだが、さくらちゃんのことになると自信がない。

 現に彼女と出会ってからは、会いたいがために仕事に精を出し、昨日はショックのあまり仕事がなかなか手につかなかったのだから。

「必ず見つけ出しますので、仕事に集中なさってください」

「……わかりました。よろしくお願いします」

 心苦しいが、山浦さんの言うことは最もだ。