村瀬さんが帰ってきたら、夢にまで見たデートに出かけられるかもしれないと思うと、自然と何事にもやる気が漲ってくるから。
このやる気は、もちろん弁当屋の手伝いをしている時も継続中。
「ありがとうございました。またお願いします」
村瀬さんが出張に経ってから半月後。閉店時間ギリギリに駆けこんできた常連客を見送り、閉店作業を進めながら、頭をよぎるのは両親のこと。
なんかふたりとも、最近ずっと様子がおかしい。お客さんの前ではいつも通りだけれど、ふとした瞬間に浮かない顔をすることがあるし、ため息も何度もついている。なにかあったのだろうか……?
そんなことを考えながら閉店作業を終えると、仕込みをしていた両親が厨房から出てきた。
でもふたりとも神妙な面持ちをしていて、やっぱりなにかあったと確信し、緊張がはしる。
「どうしたの? ふたりとも、最近変だよ? ……もしかして、なにかあったの?」
恐る恐る尋ねると両親は顔を見合わせた後、お父さんが言いにくそうに切り出した。
「さくら……帰ったら話があるんだ」
「話……?」
聞き返すと、お母さんが答える。
「えぇ。とても大事な話なの」
大事な話――。それを聞いたらさらに緊張してきた。
このやる気は、もちろん弁当屋の手伝いをしている時も継続中。
「ありがとうございました。またお願いします」
村瀬さんが出張に経ってから半月後。閉店時間ギリギリに駆けこんできた常連客を見送り、閉店作業を進めながら、頭をよぎるのは両親のこと。
なんかふたりとも、最近ずっと様子がおかしい。お客さんの前ではいつも通りだけれど、ふとした瞬間に浮かない顔をすることがあるし、ため息も何度もついている。なにかあったのだろうか……?
そんなことを考えながら閉店作業を終えると、仕込みをしていた両親が厨房から出てきた。
でもふたりとも神妙な面持ちをしていて、やっぱりなにかあったと確信し、緊張がはしる。
「どうしたの? ふたりとも、最近変だよ? ……もしかして、なにかあったの?」
恐る恐る尋ねると両親は顔を見合わせた後、お父さんが言いにくそうに切り出した。
「さくら……帰ったら話があるんだ」
「話……?」
聞き返すと、お母さんが答える。
「えぇ。とても大事な話なの」
大事な話――。それを聞いたらさらに緊張してきた。



