極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています

「あれ、勇気。そのお花どうしたの?」

 ゆっくりと地面に下ろし、ずっと勇気が手にしていた花束のことを聞くと勇気はにっこり笑った。

「綺麗でしょ? あのね、お姉さんがママにだってー」

「え、私に? 誰だろう」

 勇気から受け取り花束を見ると、メッセージカードが。それを手に取り書かれている文字を目で追う。

【おめでとうございます。どうかお幸せに。 彩芽】

 彩芽って……嘘、早乙女さんが来ているの?

「勇気、これをくれたお姉さん、どこにいる?」

「もう帰っちゃったよ」

「帰っちゃった……そっか」

 だけど招待状を見て来てくれたんだよね。そう思うと嬉しくて、せっかく綺麗にメイクをしてもらったのに、涙が零れ落ちた。

「マ、ママ? どうしたの? 痛い痛いなの?」

 突然泣き出した私を見て、勇気は狼狽え出したものだから、すぐに首を横に振った。

「ううん、違うよ。ごめんね、泣いたりして。……ママね、嬉しくて泣いているの」

「嬉しくて?」

「……うん」

 だけどまだ勇気には、どうして嬉しくて泣くのか理解できないようで首を捻った。

「きっと勇気も、大きくなったらママが嬉しくて泣いた理由がわかると思う」

「うん、わかったよ」