極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています

 数年後――。

 あたたかな春の木漏れ日が差し込むこの日。私は純白のウエディングドレスに身を包み、教会の敷地内を小走りで往来していた。

 もう、どこにいっちゃったんだろう。本当にわんぱくなんだから。

 なんて思いながら心配でたまらない。

「勇気(ゆうき)ー、どこにいるの?」

 支度中、両親にみてもらっていたものの、目を離した隙にどこかに行ってしまった今年で三歳になる息子、勇気の名前を呼びながら必死に探していく。

 もしかして誠司さんがもう見つけているかな。

 一度、控室に戻ろうとした時。

「ママー!」

「勇気……!」

 手に花束を抱えてこちらに駆け寄ってくると、勇気は勢いそのままに私に飛びついた。

「もう、ばあばとじいじと一緒にいてねって言ったのにだめでしょ? 勝手にいなくなったりしたら。みんな心配してたんだよ?」

「ごめんなさい。蝶々がいたから……」

 反省している勇気をギュッと抱きしめた。

「そうだったの。じゃあ今度から蝶々を見つけたら、誰かに追いかけてくるって言ってから行くのよ」

「はあい!」

 元気よく返事をした勇気に頬が緩む。