極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています

 そして迎えた新製品発表会当日。仕事を定時で終え、真っ直ぐに向かった先は誠司さんが予約してくれた美容院。

 預けていた、誠司さんとふたりで買った洋服一式。袖や襟元に花のレースがあしらわれたネイビーのパーティードレスを着て、ヘアメイクを施してもらう。

「お待たせいたしました。とってもお似合いですよ」

 鏡に映る自分はまるで別人のようで、担当してくれた美容師さん褒められ照れくさくなる。

「旦那様がお待ちですのでどうぞ」

「え……」

 嘘、誠司さんが来ているの? 仕事が終わりそうにないから、会場のホテルの入口で待ち合わせしていたのに……。

 案内された待合室に向かうと、そこにはいつもより髪がしっかりセットされ、より大人っぽさが増した誠司さんがいた。

 カッコいい彼に目が釘づけになっていると、誠司さんは目を細めた。

「うん、綺麗だ。そのドレス、よく似合ってる。頑張って仕事を終わらせて迎えにきた甲斐があったよ」

「あ……えっと、ありがとうございます」

 まじまじと見つめられて言われると、美容師さんに言われた以上に照れてしまう。