極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています

「こちらこそ副社長に頼まれていたのに、もっと早くに気づくことができず申し訳ありませんでした。……この件はしっかりと報告をして、副社長からも今後このようなことがないよう、ご配慮いただきますので」

「え……そんな! 彼には言わないでください」

「しかし……」

 私の申し出に、山浦さんは困惑している。

 村瀬さんが知ったらショックを受けるだろう。それに早乙女さんだって。……。

「山浦さんが早乙女さんたちに言ってくれましたし、謝罪も受けました。きっともう同じことはしないと思います。……彼女たちも反省しているようですし」

 チラッと早乙女さんたちを見ると、山浦さんの言いつけ通り、休憩時間内に完食すべく、黙々と食べ進めていた。

「だから大丈夫です。……今回の件はどうか、ご内密にお願いします」

 頭を下げると、山浦さんは小さく息を吐いた。

「わかりました。この件は副社長の耳には入れません」

 その言葉に安堵して顔を上げると、目が合った山浦さんは表情を緩めた。

「本当、副社長に素敵な出会いがあったこと……嬉しく思います。今後もどうぞ副社長をよろしくお願いいたします」

「いえ、そんなこちらこそ」

 しみじみと言われた言葉に、温かな気持ちでいっぱいになる。