極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています

「あのさ、話は戻るけど俺もすぐ村瀬さんから返信がくると思うぞ」

 そう言うと大は、私を見て口元を緩めた。

「本気じゃなかったらプロポーズなんてしない。言っておくけどな、男がプロポーズするってことは、一世一代の大一番なんだぞ? ……長い人生の中で出会った大勢の人の中から、たったひとりにだけしたいものだから」

「大……」

 彼の気持ちが嬉しくて、私もまた頬が緩む。

 そして信じてみたくなる。村瀬さんも大と同じように、プロポーズする相手はたったひとりにしたい。そう思っていると。

「ありがとう、大。……マイナスなことばかり考えないで、返信を待ってみるよ」

 素直な気持ちを伝えると、大はホッとしたのか顔をクシャッとさせた。無邪気な笑顔は、まだまだ幼さが残っていて、よく高校生に間違わられるのにも納得できる。

「おう、そうだそうだ! すぐに返事くるから、安心して待ってろ」

「うん」

 すると大はバシッと私の背中を叩いてきた。

「痛っ! ちょっと、大! 痛いから」

 鋭い目を向けても、大は無邪気に笑ったまま。

「頑張れってエールを送る意味で叩いたんだよ。ありがたく受け取れ」

「なにそれ」

 なんて言いながら、私もつられるように笑ってしまった。

 そして気づけば、アパートは目と鼻の先。