極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています

 三人での飲み会がお開きになったのは五分前。楽観的な光美は『さくらの返事が怖くて、返信できないだけだよ。大丈夫、すぐに返信がくるから。私の勘がそう言っている!』なんて調子のいいことを言って、タクシーに乗って予約したホテルへ行ってしまった。

「それに昔から時田の勘って驚くほど当たるだろ? ……なによりあいつは、無責任なことを言うやつじゃない。それは俺よりさくらのほうがわかっているはず」

「……うん」

 調子のいいことばかり言っているようで、光美は決して思ってもいないことを口にしない。

 それに冷静に考えると、無理やりにでも光美にメッセージを送ってもらってよかったのかも。
 家に帰ってからとなると、やはり気後れしちゃって、すぐには送信できずにいたと思うから。

「だけどなぁ、少し……いや、かなり強引だよな。それが玉に瑕だ」

「本当にね。でもそれが光美だよね」

「……あぁ」

 明るくて裏表のない性格。破天荒で強引な一面もあるものの、いつだって自由奔放で真っ直ぐな光美が私は大好きだし、憧れてもいた。

 きっと大も、光美のそういう一面に惹かれたのではないだろうか。

 そんなことを考えながら大と肩を並べて歩を進めていると、徐々にアパートが近づいてきた。