「さくらちゃん! まだ大丈夫!?」
「は、はい」
何度呼ばれても慣れない『さくらちゃん』に動揺して声が上擦る。
あぁ、恥ずかしい。ううん、それよりも会えて嬉しい。走っている姿もカッコいい。
好きって気持ちが溢れて止まらなくなる。
私の前で足を止めると、よほど急いで来てくれたのか、彼は額に光る汗を拭った。
「よかった。ギリギリセーフだね」
もう、なんですかそのスマイルは! 汗を拭っただけで一々ときめくんですけど。
心の声が顔にだだ洩れしてそうで、キュッと口を結んだ。
「こんばんは、村瀬さん。まだ日替わり残っていますよ」
「本当? 走ってきた甲斐があったよ」
そんなに喜んでもらえて、私もこっそり村瀬さん用にひとつ残しておいた甲斐がありました!
半年前、偶然うちのお店を見つけてくれた村瀬さん。お父さんの作った弁当の虜となり、足繫く通ってくれている。
いつも仕事帰りに寄ってくれるため、必然的に私が接客にあたり、次第に話をするようになった。
他のお客さんが私のことを『さくらちゃん』と呼んでいるのを知り、いつの間にか彼も私をそう呼ぶように。
「は、はい」
何度呼ばれても慣れない『さくらちゃん』に動揺して声が上擦る。
あぁ、恥ずかしい。ううん、それよりも会えて嬉しい。走っている姿もカッコいい。
好きって気持ちが溢れて止まらなくなる。
私の前で足を止めると、よほど急いで来てくれたのか、彼は額に光る汗を拭った。
「よかった。ギリギリセーフだね」
もう、なんですかそのスマイルは! 汗を拭っただけで一々ときめくんですけど。
心の声が顔にだだ洩れしてそうで、キュッと口を結んだ。
「こんばんは、村瀬さん。まだ日替わり残っていますよ」
「本当? 走ってきた甲斐があったよ」
そんなに喜んでもらえて、私もこっそり村瀬さん用にひとつ残しておいた甲斐がありました!
半年前、偶然うちのお店を見つけてくれた村瀬さん。お父さんの作った弁当の虜となり、足繫く通ってくれている。
いつも仕事帰りに寄ってくれるため、必然的に私が接客にあたり、次第に話をするようになった。
他のお客さんが私のことを『さくらちゃん』と呼んでいるのを知り、いつの間にか彼も私をそう呼ぶように。



