極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています

「そう、今ここで連絡するの。言われたんでしょ? 答えが出たら連絡してって。だったら連絡しないと。それにさくらの性格上、少し時間が経つと、なかなか連絡できなくなっちゃうんじゃないの? 坂本もそう思うでしょ?」

 光美に話を振られ、大は顎に手を当てて考え込む。

「うーん……たしかにそれは言えてる。さくらは昔から、大きな決断ほど先延ばしにするところがあるよな」

「そうそう! あ、ねぇ覚えてる? 高校の修学旅行先のアンケート、絞り切れなくて最後まで悩んで、さくらってばけっきょく提出期限過ぎて、出せなかったこと」

「覚えてる、覚えてる! あの時のさくら、本気で落ち込んでいたよな」

 私の恥ずかしい過去話で盛り上がるふたりに、非常に居たたまれない。

「っもう、それは昔のことでしょ? ……今はそんなことないから!」

 半ばやけくそでスマホを取り出し、村瀬さんに送るメッセージ文を作成していく。

 でもこういうことは、勢いが大事なのかも。家に帰ってひとりになったら、なかなか勇気が出なくて送れなくなりそう。

 なんて冷静に自分を分析しながら、頭を絞って文字を打ち込んでいく。

【こんばんは。ご連絡するの、遅くなってしまってすみません。先日はありがとうございました】

 まずは当たり障りない話から入って……。それでこの後、どうやって切り出せばいいだろう。