注文したランチを待ちながら、あたしは莉奈に
柊に拾われてた経緯から今日に至るまでの話を、淡々と話した。
莉奈は、時々相槌をうちながらあたしの話を聞いていて、
『そんなことがあったんだ・・・』
と最後に一言、渋い顔をしてそう呟いた。
『たまたま変な人じゃなかったから良かったけど・・・
ゆづは本当、危なっかしいったら!』
『うん・・・
そのあたりは反省してる。』
ようやく、現在までの状況は説明したかと思ったとき、テーブルに二人分のランチが運ばれて来る
『うっわ、美味しそ!
ね、食べよ!ゆづ』
パスタとサラダのワンプレートランチは、香りといい見た目といい、空腹のあたしたちには堪らないごちそうで
あたしたちは、手を合わせて“いただきます”すると
綺麗に磨かれた銀のフォークを手にとった。
『うん、めちゃくちゃ美味しい!』
蟹とトマトのクリームパスタを頬張った莉奈は、ご満悦の様子でそう呟く

