楽しみにしていた夏休みがついに始まった!
他の友達とも遊ぶ予定はあるけど、飛鳥ちゃんと遊ぶのが1番の楽しみだ。
7月は家族旅行に行くらしく、水族館や夏祭りデートは8月になった。
8月初旬。
ついに、ついに!飛鳥ちゃんとのデートの日!
の、朝!です!
朝起きて、まず洗濯機を回して…のつもりだったけど、母さんがいたからその手間は1つ減った。
最近、日曜と平日1日が休みになった。代わりに土曜も出勤になったみたいだけど。
「今日学校なの?」
ダイニングでのんびりコーヒーを飲んでいる母さんに話しかけられる。
「ん?」
「いや、だって、何だったら学校行く時より起きるの早いじゃない」
「学校じゃないよ?」
フレークを用意しながら答える。
…ちょっともったいぶって。
「何だと思う?」
「何だと思うっ?!え、質問形式?んー…」
普通に答えると思ったんだろう。
俺はそんな単純脳じゃないよ?
「デート?」
「おおっ」
「当たってるんだなー?」
「どうだろうー?」
フレークをダイニングに持って行く。
席に着いて、やっと答えを言う。
「8割合ってる!」
「んー?」
「俺的にはデートなの。だけど、飛鳥ちゃんはまだ俺のこと、男として好きとかではないと思うから、ただのお出かけ」
「ああ…自分主観だとデートだけど、好きな子からしたらそうじゃないんだろうからってことで、80点だったわけか」
「そ!そゆこと!」
フレークを食べ終わって、皿に水を張る。