授業が終わり、携帯を確認。佐倉からLINEが。
<授業終わったよ。一緒に帰らん?>
とのこと。
私は軽く、
<うい、今行く!>
と、それだけ返す。
授業終わってないのに携帯触ってる…とかでなければ、早く終わってエントランス辺りにいるんだろう。
あまり待たせたくないな。
「飛鳥ちゃん、もう帰るの?」
と、貴哉くんが私に近付いてきて、話しかけられる。
「うん、ちょっと急いで行かなきゃ」
「そっか?じゃあ…また、明日の日本史で!」
「ばいばいっ!」
私は急いでエントランスに行く。
エレベーター来ないし!待ってられん!
ってなって、階段で猛ダッシュした私だが…。
おい待て、いないではないか。
佐倉、どこいるんだ?
<エントランス着いたよ>
<おーい、どこいんのー?>
連投したった。すぐ見つけられるように、椅子にも座らず。
4月でまだ少し寒いってのに、もーう。
2分ほど待つと、ハンカチで手を拭きながら佐倉がやってくる。…奴め、私がなかなか来ないのを良いことに、トイレ行ってたんだな?
「佐倉遅ーい!!」
と、私は佐倉の腕をグイッと引っ張る。
「なかなか来ないから、ちょっとトイレ行ってた」
「見りゃ分かるわ!」
そんな調子で、いつものように帰るのでした。
ちゃんちゃん。