「飛鳥ちゃん、入って!…あ、お兄ちゃんも」
「うん」
チラッとみた真哉さんは、俺はついでかよ、みたいな顔をしてるけど。
リビングに通されると、フワッとした服装の女性がいた。貴哉くんママだ。
「あっ…」
不意に目が合って、よく分かんない声が出る。
綺麗なお姉さん、って感じ。
貴哉くんのママなんだから、美人さんなのは当たり前レベルなんだけどさ。
ちょっと年の離れた姉です、とか言われても信じられるかも。
「あなたが飛鳥ちゃん?」
「あ、はい!…妹尾飛鳥です、よろしくお願いします」
ニコッとしたと思うと、ギュッと抱き締められた。
「娘ができたみたい!嬉しい」
十羽家の娘なら、私もっと美少女だと思いますが!
「飛鳥ちゃん困ってるから…」
「あっ、ついつい」
綺麗なお姉さんに抱き締められて、私も役得でございました。
貴哉くんママはピシッと立つ。
私とそこまで身長変わらないかも。
150センチ前半くらい?
「じゃあ改めて…貴哉の母です」
「それは分かるだろ…」
真哉さんが呆れたようにポソッと言う。
「飛鳥ちゃん、今の聞いたー?貴哉は人懐っこくて可愛げがあるけど、真哉はホントにもう」
「貴哉くん、お母さん似なんですね」
「ああ…父親よりかは、私に似てるね。身長そんなに高くないとことかも」
「やめて?地味に気にしてるからやめて?」
貴哉くんの切実な訴えを聞いた所で。
「てか、俺呼んだのは…貴哉の彼女を紹介されるため?」
「うん。貴哉にも内緒で呼び出した」
…だから、何でお兄ちゃんいるの?って感じだったのか。



