ー飛鳥sideーー
コミュ英が終わってから、佐倉と金澤くんの2人とエントランスまでやって来る。
こないだの風邪から、さすがの金澤くんも、しばらくはさっさと帰宅することにしたらしい。
「妹尾ちゃん、たかやん待つの?」
「どうしようかなー。待ってた所で、別に一緒に帰れるわけじゃないしさ」
「でも何となく会いたいなーって感じ?」
「可愛く言えばそんな感じ」
可愛く言わなかったら何なのかは知らないけど。
「貴哉くん凄いんだよー。火曜とか、憂鬱になる予定だったのにさ、逆に楽しみな曜日にしちゃった」
「ん?どういうこと?」
「火曜は、知愛と凜が数IIと体育で一緒なの。
貴哉くんは体育と家庭科で一緒で。
あの2人と会いたくないなーってなるかと思ったけど、そんなことより、貴哉くんと会えるの楽しみ!ってなって」
「ああ…そう」
「彼氏の力って凄くない?」
「…俺に言われても。貴哉来るまでノロケに付き合わされる感じ?帰っていい?」
「え、やだ。一緒に帰るの!」
帰ろうとする佐倉の腕を引っ張って、何とか引き止める。
「言い方が幼稚園児なんだけど」
「小学生に間違われるのはごく稀にあるからいいけど、幼稚園児は不覚だなー」
そう言っていると。



