抽選も無く、平和に終わった種目選択。
メンバーは誰1人抜けることもなく、新しく入ってきたのは、元々いた先輩の友人と貴哉くんだけだった。
「男の子が増えて良かったねー!」
担当の先生が、最初からいた男子2人に声をかけていた。…いや、ライバル増えただけだと思うよ?彼らからすれば。
さて、すぐ解散!
「あぁ…次の授業まで、まだ時間あるねー」
「テスト終わったばっかでなーんも無いねー」
どんどん人がいなくなっていく体育館で、のんびり座りながら貴哉くんと話している。
「まだ行かないのー?」
「靴箱混んでるから」
凜と知愛もいる。
「ねえ、何くんだっけ?」
「え?あ、僕…?」
凜さん、逆ナン開始ですか。
「2部の、十羽貴哉です」
「へえ、貴哉くん!」
彼は落ち着いた調子で話している。
やっぱ、イケメンは女子に慣れてるのかな?
佐倉や金澤くんもそうだよね。
あんまり女子といる気配はしないけど、何だかんだ普通のテンションっていうか。
わー!女の子だぁー!…っていうのは皆無らしい。
だけど何でかな、複雑な気持ちだ。
私にだけあの天使みたいな感じなのかなって、そう思うと嬉しい。
だから、私だけにして?って、少しだけ頭をよぎった。
恋してる女の子の描写みたいだ。
違うけど。
…はあ、しばらく書き進められてないからか、書きたい欲かな?



