「いやぁ…。
元はと言えば、あなたの注意が甘かっただけですよね!ってのが、喉元まで出かかった…」
「出かかってたね、妹尾ちゃん。はぁっ…って息を吸い込むまでで止められてたけど」
「危なかった」
そんなことが…。
「さあ、何だかんだメンツは集まったわけだし、目的地行きますか」
「切り替え速いねぇ」
金澤くんはホワホワした雰囲気で喋る。
「てかさ…さっきの兄弟の弟、リツだったね」
「…あえて触れてなかったんだからやめろ」
リツが迷子。耳からの情報だけだとな…。
目的地に着いた。
斯々然々あって、ボウリングをやることになる。
「遊ぶぞー!おー!」
「お…おー!」
妙にテンションの高い飛鳥ちゃんに、俺もつられてしまう。
「どうせならチーム戦にしませんか、2対2で!」
「いいねぇ、どう決める?」
「まずは好きに組んでみる」
佐倉くんの軽い提案により分かれることになる…すんごいすんなり決まったんだ。
「飛鳥と貴哉のあすたかチームと、律と湊のりつみなチームで、いざ勝負っ」
地味にテンション高いな、佐倉くん…。
りつみな…あんま略されてないけど、まあいいや。
あすたかって、可愛いし。



