当日。
毎度お馴染みの、ショーパンです。
…しょうがないじゃん。背低いんだから、脚出して世界の均衡を保たないといかんのだよ。

スカートじゃないだけまだマシじゃない?
3人のイケメン(?)と出かける時にスカートは、女ウケ悪いよね。絶対悪いよね。

別に、どう思われようが構わないけどさ。


待ち合わせの時刻は10時半。
佐倉も金澤くんも、ギリで来るだろうな。

そんな2人に対し、余裕を持って来るのが貴哉くん。

そして私はなんとなんと、余裕を持ち過ぎて10時10分に待ち合わせ場所に着いてしまいました!

さすがの貴哉くんもいらっしゃいません!張り切りすぎだ私っっ!


「マジか…」


ショッピングモールの中央にある時計を見て、私は思わず呟いた。

とりあえずその時計近くのベンチで待つことにした。
まだ開いたばかりで人が少なくて、座り放題だ。…座り放題って何だ?

そんな目立つ所にいなくても、貴哉くんの飛鳥探知能力は高いから見つけてくれそうだけど…金澤くんと佐倉はいかがなんでしょうかって思ってます。

貴哉くんが先に来てくれれば、ちょっとは目立つからな。イケメンだし。私よりは背もあるし。

さあ…。小説書いてようっと。

5分くらいして、ふと耳に入る声が気になって顔を上げた。


「ママぁー!」

「泣くなよリツ…」

「お兄ちゃーーん、あぁぁ!!」


3歳くらいの弟くんと6歳くらいのお兄ちゃん。
弟くんの名前はリツなんですね。

私の友達と名前一緒だよ、少年。