本日最後の授業、コミュ英Ⅱの後。

佐倉と金澤くんの2人と駄弁っていた。


ふと廊下に目をやると、貴哉くんがいる。


「飛鳥ちゃんいたー」


軽く手を振ってきて、教室内に入ってきた。


「教室よく分かったね」

「英語の授業だったらこの階かなーとか、分かるようになってきた」

「教科ごとにそういうのってあるよね」


わざわざ来てどうしたんだろう?


「で…何か用事が?」

「ん?別に無いけど…あっ、あるにはある」

「ははっ、どっちー?」

「飛鳥ちゃんに会いたいなーって」

「日本史一緒だったのにー。どうしたのもーう」

「お姉ちゃんメロメロじゃない」


金澤くんに謎のツッコミを入れられる。


「…あれっ、後輩だよね?」

「そこ?」


私と貴哉くんが意味ありげに見つめたら、何故かそこが心配になったらしい。


「金澤くん?」


貴哉くんが金澤くん相手に聞いた。


「えっ、あぁ…そうかもねー」


金澤くんが曖昧な反応をすると、貴哉くんはもう目をパチクリさせてキョトンとする。


「大丈夫だよ、金澤くんだよ?」

「クセのある反応されたな…と思いまして」


私の友人は、クセの強い方々揃いなので…私なんかは慣れちゃってますが。