君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。



翌朝、古典で佐倉と会えるはずだ。
火曜は佐倉と会わない曜日だから、今日が久しぶりーってことになる。

ってなわけで張り切って行こー!…とばかりに教室に行ったのだが。

いないってどういうことだ、べらぼうめー!


教科書とかを机に出して、いつ授業始まっても大丈夫ですよーな形にした上で、両手で頬杖をついて出入口を見ていることにした。

授業開始5分前。

佐倉が、眠くて機嫌悪いんだか、通常運行なのか分からない顔で、普通に入ってきた。急ぐ様子も無く。


「佐倉おそーい」

「は…?」


より一層機嫌悪そうな顔になる。

全国の佐倉ファンの皆さん、怖がらせてしまっていたらごめんなさい。
でもこれ、彼の通常モードなんです…!


「いや、いつも通りだろ。朝の授業は5分前に着くし」

「えー?そうだったっけー?」

「そうですけど。夏休み挟んで忘れたんじゃない?」

「ビンゴ!」

「そんな嬉しそうに言われても」


納得しました。


「で?何話したくて待ってたの?」

「えっとね、誰かさんがギリギリで来てくれたおかげで、話す時間無いかな!」

「…そう」


相変わらず何考えてるの分かんないや。