被服室に着いて、まだ人がいなくて一番乗り。
何となく最前列のテーブルに行って、対面に座る。
「いつも佐倉くんとか金澤くんとか、あと翔さん…って、女の子の話題出てこないなーって思ってたから」
まだその話続いてたんですね?
「んー、まあ別に彼女らとは…」
特別一緒にいたいわけじゃないんだけどね。
思わず本音がポロリしそうになった。
さすがにマズイな…貴哉くんに、そんなこと聞かれたくないや。
「ん?」
急に止めたことを不審に思ったんだろう。
何か、もうちょっとオブラートに包んだ言い方を…!
「彼女らより佐倉といる方が長いからさ…必然的に話題が多い」
「そっかぁ」
大丈夫か?バレてない?
心の底から“仲良し”って言えるような女友達がいないなんて、まだ貴哉くんには気付かれたくない。
「飛鳥ちゃん…?」
「んっ?」
少し落ちたような声で名前を呼ばれる。過剰反応しちゃったかな。
「飛鳥ちゃん、どうかした?」
「どうかした…って?」
「急に浮かない顔しだしたから…心配になった」
「気のせい…なんですけど」
「…うーん、だったらいいけど」
解せない…って感じで唇を尖らせてくるけれど。
ちょっと可愛いからやめてもらっていい?



