ー飛鳥sideーー
夏休み明け。
嘘だと言ってほしい。
まだ、夏休み3日目だと思うんだけど。
私がおかしい。
分かってるよ。
重だるい身体を無理矢理起こして、着替えたりメイクしたり…頑張りました。
別に何があるわけでもないけど、気合いを入れるために、カラコンまでしちゃって。
数IIは勿論、凜と知愛が一緒。
「飛鳥ちゃんおはよぉ…眠っ」
凜が1人で来た。珍しい。
「おはよ。私も眠い。というか、もうだるさの極み」
「それな!もう、ほんとそれ!」
知愛は、授業が始まっても来る気配が無い。
…え?何、つまり凜を私1人で相手しろと?
な…なるほど。
さあ!早速貴哉くんが恋しいぜよ!
数IIが終わって、さて貴哉くんの所にお邪魔しようかな!なんて思っていたのだが。
「飛鳥ちゃんー。知愛、今日だるいから来ないって」
「ああ…」
私もLINEを見る。この3人のグルチャに、知愛がそう送ってきていた。
マジですか…。
よりによって次の授業体育ですか…。
「まあいいや。飛鳥ちゃん、久しぶりに2人きりだねー!」
「ねーっ、いつもは知愛いるのにねーっ」