戸惑う風子に愛が説明する。

「この部活では「ありがとう」と「こんにちは」と「さようなら」を色んな言語で言うことにしてるんだ」

「風子も日本語以外の言葉で挨拶してよ」

拓也が言う。

風子は迷わず自分が今までたくさん話してきた言語にした。

「ハロー!!」

みんなの顔が嬉しそうになる。

「では、今日は風子ちゃんの仮入部初日ということで、「行ってみたい国ベストスリー」をしたいと思います!」

真衣がそう言うと、「どうしようかな〜」と言う声が聞こえた。みんな真剣に悩んでいるようだ。

「行ってみたい国を三つ言うんだ。俺はもう決まった」

拓也が風子に言うと、幸太がニヤニヤしながら言った。

「では、拓也くん発表したまえ〜」

「先に言うように言った幸太くんが発表したまえ〜」

「ええっ!!俺、まだ迷ってるし〜」

「発表したまえ〜」

真衣まで拓也と一緒になって言い出した。

「そんなぁ〜」と言いながら、幸太は発表する。

「俺の行ってみたい国は、ブラジルとドイツとアメリカ!……でも、キューバにも行ってみたい」