「風子ちゃん、しばらく仮入部して!どうするかはその後で決めようよ!」

「えっ……?あの……」

風子が何か言う前に、みんなはそうしようと言い、解散となってしまった。

日本の学校って、こんな感じなの?

風子は家に帰ったら親に訊こうと思いながら、家に帰った。



「失礼します……」

次の日、風子の仮入部が始まった。

世界研究部は、日曜日以外ならいつでもあるという部活だ。しかし強制ではなく行きたい時に行けばいいという自由な部活。

部室にはすでに風子以外の部員が集まっていた。

「おっ!グーテン・ターク!!」

部室に入ると真衣が笑顔で言った。今日は制服だ。

あれ……?これって確かドイツ語?と風子が首を傾げていると、他の部員たちも挨拶を始めた。

「オラ!!」と拓也。

「ニイハオ〜」と愛。

「チャオ」と梨花。

「アニョンハセヨ」と幸太。