「絶対に成功させようね!」

風子たちがそう言っていると、自分たちの出番になり、舞台に飛び出す。多くの視線が突き刺さった。

「見たことない服だね……」

「でも、可愛い!」

そんなことを声が聞こえてくる。

「えっと……私たちは、世界研究部という部活をしています。しかし、廃部の危機に今陥っています」

「文化祭で頑張れば、廃部になることはありません。なので、どうか僕らの歌を聴いてください」

真衣と拓也が言い終わると、舞台の明かりがゆっくり消えていく。そして、音楽が鳴り響いた。


ブオン ジョルノ おはようで始まる
ニーハオ 僕らの世界
どんな辛いことがあっても
スパシーバ 繋がってる


ところどころに外国語が入っているので、みんな驚いていたが、冷やかしの声などは上がらない。風子たちは安心して歌い続けた。