世界研究部!!〜文化祭バージョン〜

「ううん……私が作ったルールだし、ちゃんとしないとね。サンキュー!」

真衣の顔にいつもの笑顔が戻った。

「じゃあ、作戦会議をしよう」

拓也の言葉に、みんな大きく頷いた。



文化祭の日はあっという間にやってきた。

学校のあちこちに、色んな出し物の宣伝が貼られている。その中に、世界研究部もあった。

「ねえ、こんな部活あったの?」

「う〜ん。わからない」

「行ってみない?」

ポスターの前で、女子生徒が話している。たまたま通りかかった風子は嬉しくなった。

「ホーイ(オランダ語)!」

挨拶をして部室に入ると、そこにはたくさんの人がいた。

「あっ!ジャンボ(スワヒリ語)!けっこう来てくれてるね」

愛とそんなことを話していると、「挨拶、ほんとに外国語だ……」という声があちこちから聞こえた。

世界研究部は、クイズ大会と舞台発表をすることになった。国についてのクイズが書かれた紙を、来てくれた人に梨花と拓也が配っている。