世界研究部!!〜文化祭バージョン〜

「では、これで最後にします。この国はみんな聞いたことがある国です」

風子がそう言うと、生徒会は安心したような顔を見せた。

「オーストラリア!」

「これは簡単ですね」

「これなら答えられます」

三人は同時に言った。

「シドニー!!」

その瞬間、幸太が後ろでゲラゲラ笑い出した。

「な、何がおかしい!」

「全然違いますよ〜。あと、幸太は笑わないの!!あなただって最初は「メルボルン」って言ってたじゃない」

梨花が苦笑しながら言った。

「答え合わせをしましょう。最初に言った国順に、ファドゥーツ、リガ、ブタペスト、レイキャヴィク、サンティアゴ、ハバナ、キャンベラです」

「さんざん馬鹿にしたくせに、一つも答えられてないじゃん」

幸太がそう言うと、神木が怒りながら言った。

「き、聞いたことのない国ばかりで答えられるわけないだろう!!こんなの卑怯だ」

「しかし、あなた方も卑怯でしょう?俺たちがどんなに訴えても聞く耳を持たないじゃないですか」

拓也が静かに言った。