世界研究部!!〜文化祭バージョン〜

「それじゃあ今日の部活は、歌ってみた動画見るのと、面白い学校について調べましょう!」

真衣の言葉にみんなが「おお〜!」と言ったその時、ガラリと部室のドアが開いた。みんなは何事かとドアを見る。今まで部活中にドアが開いて誰かが来たことなどなかったからだ。

「……失礼します」

メガネをグイと上げながら、背の高い男子生徒が部室に入って来た。その後すぐに、知的な雰囲気の女子生徒と、色白で華やかな顔立ちの男子生徒が入って来る。部室に緊張が走った。

「……生徒会長……」

小さく真衣が呟く。風子もじっと相手の顔を見つめ、思い出した。集会でよく司会などをしている人たちだ。

「生徒会長の神木(かみき)です」

メガネの男子が言った。

「副会長の田中(たなか)です」

色白の男子が言った。

「書記の宮野(みやの)です」

知的な雰囲気の女子が言った。

「それで?生徒会の人が何の用なんだよ」

肩をすくめながら幸太が言う。神木は無表情で言った。

「……この部活を、廃部させるために来ました」

その言葉に、部室の空気が一気に冷める。風子は耳を疑った。

「ど、どういう……」