かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました

「準備できているぞ、食べよう」

 将生が用意してくれた料理が並ぶテーブルを見ると、私の好きなものばかりだった。

 目玉焼きが乗ったハンバーグに、カボチャのスープ。サラダも粉チーズがたっぷりかかっている。

「これ、全部将生が作ってくれたの?」

 思わず聞いてしまうと、彼は顔をしかめた。

「俺じゃなかったら、他に誰がいるんだ? いいからほら、早く座って」

「あ、うん」

 いつものように向かい合って座り、手を合わせてさっそくカボチャスープから食べた。

「……おいしい」

 思わず声が漏れると、私の様子を窺っていた将生は安心した様子。

「たくさん食べろ。疲れているからといって食べないと身体によくないから」

 ぶっきらぼうに言いながらも彼の口元は緩んでいて、本当に将生って不器用だなって思ってしまった。

 でも素直に彼の心遣いが嬉しくて、正直疲れ切っていて食欲がなかったのに、お腹が空いてくるから不思議だ。

 すべてきれいに平らげると、「片づけも俺がやるから」と言われ、手伝わせてもらえなかった。

 どうやらデザートまで用意してくれていたようで、コーヒーと共に出してくれた。

「このケーキ……」

 将生が買ってきてくれたケーキに目が釘づけになる。