かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました

 そう言うと将生は寝室に向かい、私をベッドに下ろすとすぐに覆い被さってきた。

 それだけでドキドキして胸が痛いのに、私を見下ろす将生は余裕たっぷりで、なんだか悔しい気持ちになる。

「どうして将生はいつも余裕なの?」

「えっ、なに急に」

「だってなんか、いつも私ばかりがいっぱいいっぱいで悔しくて……」

 本音をポロッと漏らすと、将生は笑みを零した。

「言っておくけど、俺だって余裕ないから」

「とてもそうは見えないけど?」

 すぐさま突っ込むと、リップ音を立てて額にキスを落とされた。

「そう見えないのは、それ以上に小毬を抱きたくてたまらない気持ちのほうが大きいからだよ。……今夜も可愛い声、たくさん聞かせて」

「……っ」

 耳を塞ぎたくなるような甘い言葉を囁くと、貪るように唇を求められ息が上がる。

 頬や瞼、こめかみにキスをして首筋に顔を埋めると、鎖骨にかけて将生の髪が滑っていく。

「んっ」

 くすぐったくて気持ちよくて彼の背中に腕を回すと、将生は私の服を捲り上げた。

 地肌に触れた彼の手は少し冷たくて、また自然と声が漏れてしまう。だけどすぐに将生の手は熱を増し、膨らみを優しく撫でていく。