かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました

 ぶっきらぼうに言う将生がやっぱり可愛くて、愛しさがこみ上げる。

「そんな心配しないで。私が好きなのはこの先もずっと将生だけなんだから。……こうやったら安心してくれる?」

 どれだけ私が将生を想っているか、ギューッと抱き着いて伝える。

「伝わった?」

 再び彼の顔を覗き込むと、頬が赤く染まっていく。

「伝わったようで伝わっていない」

「えぇ、どっち?」

 クスクスと笑いながら聞くと、後頭部を掴まれた。

「もっとしっかり伝えてよ。……キスで」

 その言葉と同時に噛みつくようなキスをされ、思わず口を開くとすぐに将生の舌が割って入ってきた。

「んんっ」

 執拗に舌を絡めとられたかと思えば、唇を食まれ……。翻弄され続け、次第にキスの合間に漏れる吐息と音が、キッチン中に響く。

 甘い刺激は身体中を突き抜け、自分の力で立つことが苦しくなってきた頃、唇を離すと将生は軽々と私を抱き抱えた。

「わっ!?」

 何度かお姫様抱っこされているけれど、何度経験しても慣れない。どうしてもドキドキしてしまう。

 ちらっと将生を見れば、再び唇を塞がれた。

「続きはベッドの上でしようか」