「でもそのせいで、小毬ちゃんと将生はすれ違いの生活になっちゃっただろ? そんな中、浩美さんと一緒にいるところを見たら、そりゃ小毬ちゃん、指輪を置いて家を出たくなるよな。昔の将生が将生だし」
「いいえ、それは違くて……!」
「え、そうなの? 俺はてっきり将生が浮気したから怒って家を出たとばかり……。じゃあそれも全部将生に話してやって」
タクシーはあるビルの前で停まった。すると電話を終えた沢渡さんは秋田さんを見た。
「残っている社員に電話で確認したところ、社長はいらっしゃるようです」
「よし、じゃあさっそくサプライズ決行といきますか!」
ふたりに続いてタクシーから降りると、目の前にそびえ立つのは、商業施設からホテル、そしてオフィスが入った三十五階建てのビル。
将生の会社を訪れるのは今日が初めてだ。起業した際に構えたオフィスにも、行ったことがないから。
「こちらの三十階になります」
沢渡さんたちに案内されて、エレベーターで三十階に向かう。あと少しで将生と会うのかと思うと、緊張してきた。
入口から入ると、ワンフロアの広々としたオフィスが広がっていた。ふたりが言っていたように、社員の姿はほとんどない。それでも残っている人に小さく頭を下げながら、奥にある社長室へと歩を進めていく。
「いいえ、それは違くて……!」
「え、そうなの? 俺はてっきり将生が浮気したから怒って家を出たとばかり……。じゃあそれも全部将生に話してやって」
タクシーはあるビルの前で停まった。すると電話を終えた沢渡さんは秋田さんを見た。
「残っている社員に電話で確認したところ、社長はいらっしゃるようです」
「よし、じゃあさっそくサプライズ決行といきますか!」
ふたりに続いてタクシーから降りると、目の前にそびえ立つのは、商業施設からホテル、そしてオフィスが入った三十五階建てのビル。
将生の会社を訪れるのは今日が初めてだ。起業した際に構えたオフィスにも、行ったことがないから。
「こちらの三十階になります」
沢渡さんたちに案内されて、エレベーターで三十階に向かう。あと少しで将生と会うのかと思うと、緊張してきた。
入口から入ると、ワンフロアの広々としたオフィスが広がっていた。ふたりが言っていたように、社員の姿はほとんどない。それでも残っている人に小さく頭を下げながら、奥にある社長室へと歩を進めていく。



