かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました

 でもすごく楽しそうに話していたし、親密な関係のように見えた。

「そうだって! 怖いかもしれないけど、ちゃんと聞いたほうがいいと思う。それと、小毬の気持ちもしっかり伝えるべきだよ。旦那さんはまだ知らないんでしょ? 小毬の気持ち」

「……うん」

「だったらまずは、素直に自分の気持ちを伝えてみよう。……話を聞いてくれないような、そんな人じゃないんでしょ?」

 結婚する前はそういう人だと思っていた。でも今はそう思わない。たった数ヵ月で将生の存在が大きく変化した。

 私が気づけなかっただけで、将生は私のことを守ってくれていた。不器用で優しい人。

「私が知っている将生を信じてもいいかな?」

 ポツリと漏れた声に、敬子は大きく頷いた。

「うん、信じるべきだよ。なにか事情があったはず」

 将生は私のことを信じていると言ってくれたよね。だったら私も結婚してから、かけてくれた言葉や気遣い、彼がくれた優しさすべてを信じたい。

 そしてなにより、好きだと何度も伝えてくれた将生に、私も自分の気持ちを伝えたい。

 そう思ったら、居てもたってもいられなくなる。