かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました

「ねぇ、小毬。旦那さんからの返信メッセージを見てみようよ。誰かと一緒にいる時に見たほうが、なにかと心強いでしょ?」

 そう、かもしれない。ひとりで見るよりこうして敬子がいるところで見たら、内容によっては相談できるし。

「……うん、わかった」

 敬子に促され、昨夜からずっと未読のままの将生のメッセージ文を開いた。

【わかったよ。待ってる】

 短いメッセージ文を何度も読んでしまう。

 将生、なにも聞かないんだ。てっきりどうしてか教えろって催促されると思っていたのに……。

「旦那さん、なんだって?」

 拍子抜けしていると、心配そうに聞かれ、慌てて答えた。

「あっ……待ってるって」

 伝えると、敬子はホッとした。

「やっぱり! そう送ってくるってことは、小毬のことが好きだからだよ。信じているんじゃないかな、いつかちゃんと話してくれるって」

 そう言うと敬子は羨ましそう。

「いいなぁ、夫婦の絆ってやつだね! ……小毬が見たっていう、女の人と一緒にいるところも、嘘をついたことも、もしかしたらなにか事情があるんじゃないかな」

「そう、なのかな」