かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました

そんな野沢君が想像できて、敬子につられるように笑ってしまう。

「心配かけてごめん、大丈夫だよって送っておくね。ちなみに今は小毬の一緒に飲んでいるってことも」

「うん、お願いします」

 いそいそと返信文を打ちはじめた敬子は嬉しそう。

「これでよし、と。……それにしてもびっくりしたなー。小毬が結婚していたなんて。しかも生まれる前から結婚が決まっていたとか、ドラマみたい。入社式に言ってたタイプの人って旦那さんのことだったの? あ、ね、ね! いつから好きになったの?」

「えっと……」

 どこからどこまで話せばいいのやら……。でも敬子は、なんでも話してって言ってくれたよね。

 恥ずかしいけれど、好きだと気づいたのは昨日で、そして私と将生の奇妙な関係もすべて打ち明けた。そして昨日の出来事も話すと、敬子は慌て出した。

「えぇっ!? ちょ、ちょっと小毬! 私と呑気に飲んでいる場合じゃないじゃない! あぁ、でもそれは私のせいか。ごめんね」

「ううん、そんな。真実を知るのが怖くて、逃げているのは私だから。それに自分の気持ちに気づいたばかりで、どうしたらいいのかわからなくて……」

 言葉を濁すと、敬子は真剣な面持ちで言った。