かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました

 これは、将生の本心なのだろうか。悪いけど今のままじゃ、将生と食事になんていけないよ。

【ごめん、将生。明日の食事はキャンセルしてもいいかな? それと少しの間、由良の家に泊まらせてもらうから。また帰る時に連絡するね】

 メッセージ文を打ち込んだものの、すぐに送信ボタンを押すことができない。

 どう、思うだろうか。変に思うよね、急にこんなことを送ったら。でも食事に行けないことも、家に帰らないことも連絡しないとだめだよね。

 帰ったらちゃんと話すからと追加して、送信ボタンを押した。

「大丈夫だった?」

「うん、明日食事に行けないことも、由良の家にお世話になることも送った」

「……そっか」

 将生からの返信が怖くて、電源をオフにした。

「由良、そろそろ寝ない?」

「そうだね。久しぶりに小毬と一緒に眠れるの、楽しみ~」

 それからすぐに布団に入ったものの、話が尽きず、遅くまで由良といろいろな話をしてしまった。

 案の定、次の日の朝、寝坊してしまった私たちは大慌てで出勤する準備をした。そして家を出る前に、由良は家の鍵を渡してくれた。

「今日も帰りたくなかったら、うちに泊まってくれていいからね」

「ありがとう」