だってまさか野沢君が私のことを……だなんて、一度も思ったことなかったもの。
動揺する私を見て、野沢君は切なげに言った。
「やっぱり気づいていなかったか。……俺さ、こんな性格だからよく周りから陰で『いい人ぶってる』とか、『八方美人』って言われていたんだ。あ、もちろんそんなやつばかりじゃなかったぞ? でも、何度か言われているのを耳にしたことがあってさ」
そう、だったんだ。
人はそれぞれ感情を持っていて、誰からも好かれる人間などいないと思う。それでも野沢君のことは、誰も悪く言う人はいないと思っていたけれど……そうではなかったんだね。
「だから入社式の日、荻原に目をキラキラさせて褒めちぎられた時はびっくりしたけど、嬉しかったんだ。こんな風に言ってくれる人もいるんだって。単純だけど、それで荻原のことが気になりはじめたんだ」
改めてきっかけを聞くと、じわじわと野沢君に好かれていると実感させられる。
「大変な仕事で、周りからのプレッシャーもあると思う。だから心配で声をかけても弱音を吐かないだろ? その度に頼ってくれたらいいのに、甘えてほしいと思ってさ。……そこで気づいたんだ。あぁ、俺は荻原のことが好きなんだって」
動揺する私を見て、野沢君は切なげに言った。
「やっぱり気づいていなかったか。……俺さ、こんな性格だからよく周りから陰で『いい人ぶってる』とか、『八方美人』って言われていたんだ。あ、もちろんそんなやつばかりじゃなかったぞ? でも、何度か言われているのを耳にしたことがあってさ」
そう、だったんだ。
人はそれぞれ感情を持っていて、誰からも好かれる人間などいないと思う。それでも野沢君のことは、誰も悪く言う人はいないと思っていたけれど……そうではなかったんだね。
「だから入社式の日、荻原に目をキラキラさせて褒めちぎられた時はびっくりしたけど、嬉しかったんだ。こんな風に言ってくれる人もいるんだって。単純だけど、それで荻原のことが気になりはじめたんだ」
改めてきっかけを聞くと、じわじわと野沢君に好かれていると実感させられる。
「大変な仕事で、周りからのプレッシャーもあると思う。だから心配で声をかけても弱音を吐かないだろ? その度に頼ってくれたらいいのに、甘えてほしいと思ってさ。……そこで気づいたんだ。あぁ、俺は荻原のことが好きなんだって」



