かりそめ夫婦のはずが、溺甘な新婚生活が始まりました

「じゃあ吉井に応援してもらえるよう頑張るよ。……このGWに勝負をかけるつもりだしな」

「勝負って……あ、そういえば小毬言ってたけど、ふたりでどこか出かけるの?」

「まぁな」

 まだ新婚旅行に行けていない分、近場だが小毬が喜ぶところに行く予定だ。楽しんでくれるといいが……。

 その時の小毬の反応を想像していると、吉井h嫌悪感たっぷりに言った。

「やだ、なにニヤけているわけ? もしかしてGW中に、小毬に変なことするつもりじゃないでしょうね」

「するわけないだろ?」

「どうだか」

 否定しても「村瀬なら、やりかねない」なんて、とんでもないことを言いう。

「たった今、俺に対する見方が変わったって言ったよな?」

「そんなこと言ったっけ?」

 なんて言い合いをしていると、買い物に出ていた小毬が戻ってきた。

「ただいまー」

 駆け足で玄関からリビングにやってくると、小毬は期待した目で俺たちを交互に見た。

「おかえり、小毬」
「おかえり」

 吉井と声をハモらせてしまうと、小毬は嬉しそうに顔を緩めた。

「よかった、ふたりが仲良くなれて」

 仲良くって……!

「冗談じゃない」
「そんなわけないでしょ!?」

 再び同時に声を発した俺たちを見て小毬は笑う。その姿を見たら、いつの間にか俺も吉井も一緒になって笑っていた。