でも小毬は昔とは違う。吉井と出会い、友人もたくさんできた。その時点で俺が守る必要もなかったのかもしれない。
「両親たちを説得できず、結局うちの会社っていうのが申し訳ないけどな。大変な仕事だと思うけど、その分やり甲斐もあるだろうから、応援したいと思ってる。……でも苦渋の選択だったんだ。兄さんの目が届くところにいれば、小毬に悪い虫がつかないからな。それに俺は小毬を信じると決めたから」
すると吉井は目を瞬かせたあと、急に声を上げて笑い出した。
「アハハハッ……! やだ、村瀬ってば気持ち悪いくらい一途すぎ……!もう本当の小毬のことしか眼中にないのね」
笑われるとは心外だが、間違ったことは言われていない。昔から今もずっと小毬以外のことは目に入らないのだから。
否定することもできず、ただ目の前で笑う吉井を眺めること数十秒。やっと落ち着いたのか、彼女は涙を拭った。
「ちょっと今日で村瀬に対する見方が変わったわ。……合格。認めてあげる、小毬の旦那に相応しいって」
「吉井……」
「ただし! 小毬が村瀬を好きになったらの話だけどね。悪いけど小毬が村瀬以外の人を好きになったら、私はその恋を全力で応援するから」
一瞬持ち上げたかと思えば、簡単に俺の気持ちを突き落とすな。
「両親たちを説得できず、結局うちの会社っていうのが申し訳ないけどな。大変な仕事だと思うけど、その分やり甲斐もあるだろうから、応援したいと思ってる。……でも苦渋の選択だったんだ。兄さんの目が届くところにいれば、小毬に悪い虫がつかないからな。それに俺は小毬を信じると決めたから」
すると吉井は目を瞬かせたあと、急に声を上げて笑い出した。
「アハハハッ……! やだ、村瀬ってば気持ち悪いくらい一途すぎ……!もう本当の小毬のことしか眼中にないのね」
笑われるとは心外だが、間違ったことは言われていない。昔から今もずっと小毬以外のことは目に入らないのだから。
否定することもできず、ただ目の前で笑う吉井を眺めること数十秒。やっと落ち着いたのか、彼女は涙を拭った。
「ちょっと今日で村瀬に対する見方が変わったわ。……合格。認めてあげる、小毬の旦那に相応しいって」
「吉井……」
「ただし! 小毬が村瀬を好きになったらの話だけどね。悪いけど小毬が村瀬以外の人を好きになったら、私はその恋を全力で応援するから」
一瞬持ち上げたかと思えば、簡単に俺の気持ちを突き落とすな。



