「なにか進展があったら、ちゃんと報告するんだよ」と言いながら、上機嫌の由良と別れた。
小さくなっていく彼女の姿を見つめながら、複雑な気持ちになる。
一番の味方で、どんな話も親身になって聞いてくれた。ずっと将生のことが嫌いだと話していたし、一緒になって将生の言動に怒ってくれた。
私のためを思って野沢君を勧めてきたんだと思う。由良は私の幸せを、誰よりも願ってくれていることもわかっている。……わかっているけれど、親友だからこそ、将生との将来を応援してほしいなんて、ワガママだろうか。
「由良は今の将生を知らないからだよね」
会社に戻る道中、ポツリと漏れた声。
そうだよ、由良は学生時代の将生しか知らない。結婚後の将生を見たら、私の気持ちを理解してくれるはず。
GW、将生はどこかに出掛けようって言っていたけど、全部休めるのかな。仕事に行く日もある? 由良と会う時間を作ってくれるといいんだけど……。今夜さっそく聞いてみよう。
会社に着き、玄関を抜けてエレベーターホールに向かう途中、壁に寄りかかっていた野沢君が私を見るなり駆け寄ってきた。
「荻原、ちょっといいか」
「うん、どうしたの?」
私の前で足を止めると、まずは先ほどのことを謝罪してきた。
「さっきは谷と岸本が悪かったな。吉井さん、気分悪くしていなかったか?」
「ううん、全然大丈夫だよ」
美人な由良は、周囲からよく騒がれていた。さっきみたいなことも学生時代によくあった。その度に由良はさっきのように笑顔でスルーしていたっけ。
そんなことを思い出していると、野沢君はホッとした顔を見せた。
小さくなっていく彼女の姿を見つめながら、複雑な気持ちになる。
一番の味方で、どんな話も親身になって聞いてくれた。ずっと将生のことが嫌いだと話していたし、一緒になって将生の言動に怒ってくれた。
私のためを思って野沢君を勧めてきたんだと思う。由良は私の幸せを、誰よりも願ってくれていることもわかっている。……わかっているけれど、親友だからこそ、将生との将来を応援してほしいなんて、ワガママだろうか。
「由良は今の将生を知らないからだよね」
会社に戻る道中、ポツリと漏れた声。
そうだよ、由良は学生時代の将生しか知らない。結婚後の将生を見たら、私の気持ちを理解してくれるはず。
GW、将生はどこかに出掛けようって言っていたけど、全部休めるのかな。仕事に行く日もある? 由良と会う時間を作ってくれるといいんだけど……。今夜さっそく聞いてみよう。
会社に着き、玄関を抜けてエレベーターホールに向かう途中、壁に寄りかかっていた野沢君が私を見るなり駆け寄ってきた。
「荻原、ちょっといいか」
「うん、どうしたの?」
私の前で足を止めると、まずは先ほどのことを謝罪してきた。
「さっきは谷と岸本が悪かったな。吉井さん、気分悪くしていなかったか?」
「ううん、全然大丈夫だよ」
美人な由良は、周囲からよく騒がれていた。さっきみたいなことも学生時代によくあった。その度に由良はさっきのように笑顔でスルーしていたっけ。
そんなことを思い出していると、野沢君はホッとした顔を見せた。



